
吉田恭子の音楽には〈熱い敬愛〉がある。ふんわりと尊敬を寄せる‥‥といったようなものではない。もっと強い、聴き手までぐっと惹きこんでしまうような何か。しかし彼女はそこで終わらない。そのうえでさらに濃い歌い口に音楽の陰翳を磨き、輝きへと昇華させてゆく。その瞬間に響くものこそが、美しい立ち姿にあふれる〈深い憧れ〉であり〈熱い敬愛〉だ。彼女が日々どれほど探究の時を過ごしているか。そして、その研鑽の成果は、彼女が年に1度開催し続けている自主リサイタルに響く。毎年テーマを据えて練られたプログラミングを通して、私たちは彼女の思いを直接に感じることだろう。作曲家へ、そして聴き手と共に旅する作品世界への〈愛〉を。吉田恭子の艶ふかい美音がひらくもの。年に一度の、大切な時間がやってくる。
音楽評論家 山野雄大 |

6月12日(土)
午前10時より
チケット前売開始
S席5,000円 A席4,000円
B席3,000円 学生2,500円
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